「小説HTMLの小人さんnormal」にはあらかじめsample1.html〜sample7.htmlの7種類のテンプレートが用意されています。また、
小人さんeasy共用のテンプレートファイルセットの配布も行っています。
テンプレートファイルがどのようなものかは、それらのサンプルを見ていただければ大体わかるかとは思いますが、ここでは自分が使っている小説ページからテンプレートファイルを作成する方法を解説します。
- 基本的な作り方
ここで例として用いるのはこのような小説ページです。

この中で、小説タイトル、章タイトル、本文、次ページへのリンク、目次へのリンク、著作権表示の執筆年と著者英名、それからこの中にはありませんが前ページへのリンクを、フォームに入力された内容に応じて変更されるようにします。
「小説HTMLの小人さん」は、テンプレートの中に「変数」と呼ばれる文字列が入っていた場合、その変数に対応する入力内容をその場所に代入するという処理を行います。今回の例では、使用する変数は以下のとおりです。
- 小説タイトル → $NOVEL_TITLE
- 章タイトル → $CHAPTER_TITLE
- 小説本文 → $DOCUMENT
- 前ページへのリンク → $LINK_PREV
- 次ページへのリンク → $LINK_NEXT
- 目次へのリンク → $LINK_TOP
- 執筆年→ $YEAR
- 著者英名 → $AUTHOR_ENG
これらの変数を例に挙げたページに埋め込みます。ブラウザで見ると、このようになります。
基本的なテンプレートの作成はこれで完了です。作成したテンプレートファイルはtemplateフォルダ内に保存してください。
※フォルダ内にindex以外のフォルダをつくっても、その中に入れたテンプレートは読み込めません。
- 入力の有無によるデザインの調整
上で作成したテンプレートを使い、「次のページ」を未記入にしてページを作成すると、
まえへ | | もくじへ
のように余分な縦棒が現れてしまいます。これは、変換処理時に$LINK_NEXTに対応する入力がないので$LINK_NEXTが消され、区切りに利用していた縦棒だけ残ってしまうからです。
このようなことのないように、変数に対応した入力がない場合、変数とグループ化して一緒に消すべき部分を、あらかじめ指定しておくことができます。これは、DWARFタグという「小説HTMLの小人さん」の独自拡張タグを利用します。
このタグはHTML作成ソフトでは挿入できませんので、ソース編集モードを利用するか、エディタでテンプレートファイルを開いて編集してください。
今回のテンプレートの場合、$LINK_PREVと$LINK_NEXTに対応する入力がなくてもデザインが崩れないように、DWARFタグを挿入します。ソースはこのようになります。
<DWARF>$LINK_PREV | </DWARF><DWARF>$LINK_NEXT | </DWARF>$LINK_TOP
このように、変数とグループ化したい部分を<DWARF>と</DWARF>ではさんでやることで、入力の有無に応じた表示/非表示の切り替えができます。
※小人さんに利用できる変数のうち、DWARFタグに対応しているものは、$CHAPTER_LINK、$LINK_PREV、$LINK_NEXTの3点です。
- 本文に利用できる変数一覧
対応要素 |
変数 |
DWARFタグ対応 |
サイト名 |
$SITE_NAME |
非対応 |
サイトURL |
$SITE_URL |
非対応 |
サイトへのリンク |
$SITE_LINK |
非対応 |
著者名 |
$AUTHOR |
非対応 |
著者名(英名) |
$AUTHOR_ENG |
非対応 |
小説タイトル |
$NOVEL_TITLE |
非対応 |
小説紹介文 |
$INFO |
非対応 |
章タイトル |
$CHAPTER_TITLE |
対応 |
章紹介文 |
$CHAPTER_INFO |
非対応 |
トップへのリンク |
$LINK_TOP |
非対応 |
前頁へのリンク |
$LINK_PREV |
対応 |
次頁へのリンク |
$LINK_NEXT |
対応 |
ホームへのリンク |
$LINK_HOME |
非対応 |
小説本文 |
$DOCUMENT |
非対応 |
日付(年、4桁) |
$YEAR |
非対応 |
日付(月、2桁) |
$MONTH |
非対応 |
日付(日、2桁) |
$MDAY |
非対応 |
日付(曜日、英略称) |
$WDAY |
非対応 |
時刻(時間、24時) |
$HOUR |
非対応 |
時刻(分、2桁) |
$MIN |
非対応 |
時刻(秒、2桁) |
$SEC |
非対応 |